トロ火ヲタだった私が友人の力を借りてやや強火な担降りを繰り広げた件について
最近、いろいろな方のブログを拝見するようになった。
このブログを始めたのもそのせい。
私も面白い文章が書けるようになりたいなーという青写真のせい。
形から入るタイプです。
それにしてもまぁその辺の小説よりも面白いノンフィクションがあらゆるところに落ちている。便利な世の中。そしてジャニヲタの文才ってすごい。爪の垢って売っていただけますか。
そのなかで最近よく目にするテーマがある。
それは身近な誰かをジャニヲタにした、あるいは誰かを担降りさせたという話。
リンクを貼りたかったが、またまた私の尊敬してやまないあやや様が素敵ブログをまとめた記事をお書きくださった。
最近読んだジャニヲタブログ30選 - それは恋とか愛とかの類ではなくて
心が動かされるということは本当にエネルギーの要することで、動かす方もまた、それなりの膨大なエネルギーを発していると思う。しかも、ジャニヲタじゃなかった人は、それまでジャニーズに対して金銭を払わない、払うに至らないという価値観でしかなかったものを、金銭を払っても彼らの創り出す世界を味わいたい、プロダクティヴィティを堪能したい、と思わせるということである。
かくいう私も、友人にジャニヲタの沼へ誘導することは幾度も挑戦した。
しかし、勝利宣言は一度たりともない。
ゆえに、ジャニヲタにした話系のネタは書けない(じゃあ他の事書けよ)
しかし、あるとき、私自身が気付いたら沼へ誘導されていた軽装の観光客だった経験があることに気付いた。厳密にいえば担降りなので"沼移動"なだけかもしれないが。でも、周囲の影響によって変わっていく心境の変化をちょっとでも感じてもらえたら。
スタンスは「比較的茶の間スタイル」
地方に住んでおり、コンサートにもさほど興味がなく、コンサートには行くが、それよりもテレビや雑誌で楽しむ方に力を入れるいわゆる「茶の間」レベルの推し方だった。今思えば残念なことだが、大学生時代、都内に通えるようになったときにはヲタ卒。社会人になり、都内で勤務するようになってから、ふとしたタイミングで出戻り。私のヲタク生活を簡単に説明するとこんな感じである。
今回は出戻りしてから私に起こったある友人との話である。
すべてはここ2年間での出来事です
当時、胸の前で手を組みながらお隣のお国の方を愛でる日々が続いていた私が、なんとなくキスマイの動画を見ていた。高校時代に好きだったKAT-TUNのバックにいたキスマイがデビューしたのか、よく頑張ったなぁと親戚のおじさん(戸籍上は女である)のように感慨深く見つめていた。気付けば連日、同じ動画やPVを何度も何度も見返すようになっていた。そこから、キスマイ担としてジャニーズの沼に再び足を入れることになったのである。
しかし、学生時代のように雑誌を買ったり、CDを買ったりということはしない。いわゆる「ゆるヲタ」でいようと思っていた。なぜなら、20代半ばにして戻ったジャニーズの世界。飲み会や美容、ファッションにももちろんお金を使いたい。でも薄給OLにはそんな余裕はない。よって、彼らに支払う額は番組視聴にかかる電気代程度であった(出戻り当時、別れた男に録画機を持っていかれ、私の録画環境は半年以上整わなかった。ヲタク環境としては最悪の世界で生きていた。)
その後もゆるめのヲタ活だったが、コンサートに行くことになった。
東京ドームを雪のアレにするアレである。
しかし、恐ろしいほどのチケット争奪戦に敗退を余儀なくされ、途方に暮れていた。
そんな中、ご縁あって私をコンサートに連れて行ってくれた女神がいた。
実際には隣で一緒に見たわけではないのだが、チケットの話をした後も互いにTwitterのフォローは外していなかった。
そんな女神は、Hey!Say!JUMPのファンだった。普段は全く気にせずスルーしていたのだが、日々流れてくるじゃんぷかわいいbot(本人談)に、徐々に気になりだしてきた自分がいた。これがサブリミナル効果というものか。自然とサブリミナル効果でJUMPに対する意識を植え付けられていたのかもしれない。ゆえにサブリミナル効果(言いたいだけ)
そして、ある日意を決してその女神にチケットの話以来初めて話しかけた。
「JUMPのこと、教えてくれませんか?そして、お友達になってくれませんか?」
その友人は快諾してくれ、LINEでのステマ作業(本人談)が始まった。
最初は誰が気になるーとか、誰がかわいいかっこいい、画像が送られてくるということだけであったが、次第に動画やURLが日々何通も送られてくるようになった。
「これもかわいいから見て!」
「〇分△秒あたり!超面白いの!」
「これ、ほんとかっこいい!!!」
それぞれ感想も添えて。こんなに丁寧にステマ(本人談)してくれて降りなきゃ申し訳ないくらい。いや実際降りたんだけれども。
それ以外にも、自分自身で見たことのない映像を探すようになり、だんだんJUMPを見ている時間のほうが長くなってきた。このときすでにJUMPを求めている自分がいた。こんなに顔面偏差値高くてかわいこちゃんたち、どうして見逃していたんだろうと。
***
ターニングポイント
そんな日々を送っていたあるとき、最新号の雑誌のグラビアを見た瞬間、私の中で何かがパン、と音がなった気がした(赤い実はじけた)
2014年5月号の髙木さんのグラビアだった。もともと推しを決めきれずにいた私だったが、もっとも気になっていたのは髙木さんだった。
私は友人に連絡をした。
「あーあ。やっちゃった。決まっちゃったよ。もうだめだよ。わたし、髙木担になるわ」
それでもまだ私の中にはしこりがあるような気がしていた。
なんだろう、名残惜しさ?これは担降り記事でよく見る話ではあるが、正直葛藤がないわけではない。それは、長年付き合ってきた恋人に対する情のようなものにも似ているし、携帯電話など、数年間愛用しているものを新調するときに感じるそれとも似ている気がする。
本当に降りていいのか。異例の短期間(1年)で降りてしまうことになる。
そんなことやっていていいのか。
そんな私に、女神は言った。
「彼らが言ってるよ”好きなもの好きと言える勇気だけは手放したらダメだよ”」
Hey!Say!JUMPの「Your Seed」という曲の歌詞である。
これを聞いて、私はJUMPの沼へと移動した。
それからというもの、びた一文払わない!と豪語した私のヲタクライフ計画はどんどん崩れていく。財布のひもが緩んだ(というかほどけてどっかいった)理由はない。ただ欲しい!と思ったものを本能のまま、と言ってもいい。コンサートへも足を運び、グッズを買い、ジャニショの写真を買う枚数も増え、これまでの作品にも手を出し、毎月の雑誌も定期購入でいいのではないかというレベルで買うようになった。しかし、遠征や多ステなど、私が苦手意識を持っている「宿泊」を伴う行為についてはいまだできていない(何を隠そう旅行嫌い)
何も参考にならない分になったことはわかっています。ごめんなさい
私も何度も挑戦している「友人をヲタクにする」や、「担当を変えさせる」という活動は、いまだに成功しないが、一番大事なのはサブリミナル効果だったようにも思える。友人知人家族恋人をジャニヲタにしようと考えている人には是非とも「さりげなく存在させる」ことから始めてみてはどうだろう。私もきっとそうすると思うから。